hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

自殺者数17076人(今年上半期)

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今日9月10日から自殺予防週間が始まる。この10年日本の自殺者は年間3万人を超え極めて深刻な事態が続いているが予防対策の決め手は編み出されてはいない。

恐ろしきことに日本医師会が過般勤務医1万人を対象にアンケート調査を実施(3879人が回答)したところ医師らも「メンタルヘルスの支援」や「休日増」を求めており「自殺や死について1週間に数回考えることがある」と5.3%の医師が回答し、「実際に自殺を計画したり死のうとしたことがある」と0.4%の医師が回答しているという。それもその筈勤務医の休日は月4日以下が46.3%、5~7日が30.4%、8日以上が20.1%、「休日なし」も数%あり過酷な勤務医の勤務実態が浮き彫りにされた恰好ともなっている。

ところで先月27日の警察庁の発表によると今年上期(1~6月)の我国の自殺者は1万7076人と、過去最悪だった平成15年の3万4427人に迫るペースであることが判明した。 平成二十年同期比でみると全体で4.7%増、内男性は同6.2%増の1万2222人、女性は同1.2%増の4854人となっている。また 都道府県別でみると、東京が1569人、大阪が1057人、埼玉が971人・・となっており29都府県で前年同期を上回った。増加率が高いのは沖縄て51.3%、次いで山口(30.2%)、高知(21.6%)と続く。

とりわけ今年は8月21日名古屋で起きた中学生の衝撃的焼身自殺に見られるように若年層の自殺が増加傾向にあるという。

自殺の原因については「遺書」等からいろいろと推測、推察されて入るがその真実のほどは皆目分かってはいないのではないだろうか。「自殺」は「生体」の生きたいという本源的欲求よりも死にたいという自己破壊的「意思」が勝り、幾つかの外的条件が奇しくも合致した刹那に起こるものなのではあるまいか。故に人は等しく「自殺」の誘惑に見舞われるのであろうが、しかし、その危機を自らが克服し得る知恵もまた備えているようにも思う。環境や教育の問題もあるのであろうが小生が一つだけ言えることは「頭でっかちにならず、よく遊ぶこと」位でしかない。「習慣が変われば脳が変わる」と言う何方かの箴言がある位なのだから。


<註>上記グラフ:朝日新聞より。