「中国石油天然気」が世界のトップに。

野村証券金融工学研究センターの今年７月末時点での調査によると世界の企業の時価総額トップ１０の内中国企業が４社を占めトップには「中国石油天然気」がランキングされている。

昨年９月のリーマンショック以来の日本の景気低迷株価低迷が日本企業の時価総額を企業実価より低く算出している嫌いがあるにせよ確実に中国が世界で経済的にも重要な地位を占めてきていることは疑う余地のないことではあるまいか。日本のトヨタでさえ世界で２２位に甘んぜざるを得ないのが現実なのである。戦後日本のアメリカ追随の世界戦略の欠如が金融やエネルギー関連でも世界に冠たるビッグ企業を育てることが出来なかった要因ではあるまいか。

当分の間日本は「経済大国」であり続けるであろうが遠からず中国の後塵を拝すこととなるであろうことは想像に難くない。

新政権には日本が世界でどのような地位を目指すのか日本のルーツに根ざした確りした総合的ビジョンを示してほしい。多少蓄えのある現時点で１０年、２０年、３０年、５０年先への基本政策に着手しなければそれこそ取り返しのつかないことになるのではなかろうか。