hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

中国の資源外交に学ぶ。

 産経新聞(2009.2.24付)の報道によると胡錦濤国家主席が先に終えた中東・アフリカ歴訪で中国の最大の石油輸入国のサウジアラビアと「いかなる時も中国への原油供給を保証する」との覚書が取り交わされた(中国紙)とされ、習近平国家副主席の2週間に及ぶ中南米及びメキシコ歴訪ではベネズエラチャベス大統領との会合で「今後200年にわたり、中国が必要とする石油(現在日量33万バレルを2012年までに100万バレルに増量)を供給する」との約束を取り付けた外、ブラジルとは現在の4倍以上に相当する日量10万~16万バレルの石油を中国に供給する、中国は約100億ドルをブラジルに融資するとの契約を締結、メキシコとは鉱山開発の契約を締結したとのこと。

 かかる首脳陣の積極的な資源外交は石油の外銅等の鉱物資源の確保、備蓄の増大を国家戦略としているものでこのところの資源価格の下落をチャンスと捉え、より活発化しているものと見られている。どこぞの国の総理大臣は外交通とのことであるが通なら通らしくその実を目にもの見せて欲しいものである。

 それにしても極少資源国の我が国の資源戦略はどうなつているのであろうか。オーストラリアからの鉄鉱石の最大の輸入国であった日本は今やその坐を中国に取って変わられている。日本には果たしてどれだけの「国家戦略」なるものがあるのであろうか。ただニコニコしていればことが成るとは思えない。恐れ多くも国政を預かる者は政治家として最低限の政治的使命と自覚は堅持して頂きたいものである。