hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

中国「米国債購入」反対77%

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 クリントン国務長官が離中の際「中国政府と中国銀行が米国国債への投資を続けることは賢い選択だと私は信じる」「米国は安全だ、我々は同じ舟に乗っており幸いなことに同じ方向に漕いでいる」とテレビインタビューで語ったとのことであるが、この発言を巡って中国では大反響を呼んでいるという。

 どこかの国では「最初の訪問国とされたのは我国を重視している証」だの、ホワイトハウスに最初に招待されたのも「我国が新政府に重視されている証拠である」等と全く異次元でマスコミまでが騒ぎ立てるいるのであるが何とも嘆かわしい次第である。

 今回、クリントン氏のアジア訪問の最大の目的は謂うまでもなく中国であり金融危機脱却への協力要請であったろうと思料するものである。何故なら中国は既に日本の2倍もの外貨準備金を保有し且つ約7000億ドルもの米国債保有しているのである。

 香港紙「東方日報」(電子版)は「中国を同じ舟に乗せようとしている米国に気をつけよう」と題した評論を掲載し、「ヒラリー氏が中国に提供しようとしているのは安全な箱舟ではなく、これから沈み行く泥舟だ」とし、「中国は神様ではない、世界を助けられない」として米国に「NO」を謂う様に主張しているという。また大手ポータルサイト騰訊網)の米国債の継続購入の是非についての世論調査によると一般市民の間では77%が反対、11%が賛成との結果となっているとのこと。

 どこぞの国の総理大臣殿、24日の新大統領とのトップ会談では間違っても謂われるままに米国債を購入するお約束などなさいませぬように。どうしても購入せざるを得ないというのであれば金額は確定せず且つドル建てではなく「円建て」を最低条件にして頂きたいものであります。4月にはロンドンで拡大金融サミットが用意されているのでありますから。何れの国も国益優先での国際協調なのであります故。

<註>写真XINHUANET
 胡錦涛国家主席とヒラリー国務長官の会談(2月21日午後)