hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

「大分キャノン」等に絡む裏金脱税事件。

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 地方都市大分の企業誘致(大分キャノン)に関わる黒い実態が脱税事件の大賀規久容疑者(御手洗富士夫キャノン会長と旧知の仲)らの逮捕で少しづつ明らかにされようとしている。新聞等の報道によると大分県土地開発公社は「キャノン」誘致のために68.5億円をかけて土地整備をし「キャノン」に50億で引き渡していたという。造成工事は競争入札を採らずに随意契約としてすべてゼネコン最大手「鹿島」が受注していたとのことである。同県土地開発公社の理事で逮捕された元県議会議長長田助勝容疑者(御手洗富士夫キャノン会長の親戚)が兼務していたことから色々と疑惑が浮上している。また大賀容疑者の経営する会社の監査役には大物国税庁OBが名を連ねているとのこともあり可也巧妙に裏金作り(合計34億)、脱税(凡そ10億)がなされたものと推量されている。

 当該脱税事件について「キャノン」の会長御手洗富士夫経団連会長は「私のあずかり知らぬこと」、大賀容疑者については「友達です」と述べているがどう考えてもただの友達とは考えられない。
また広瀬大分県知事が経済産業省を退官し2003年(平成15年)4月県知事に初当選した以降にキャノンの大分誘致が本格化していることも見逃せない。同知事後援会は2005年10月東京で政治資金パーティを開催し6000万円もの資金を得ている。2007年(平成19年)4月広瀬知事は再選されたが初回同様キャノンの御手洗会長が選挙応援に駆けつけているのである。財界トップが一地方自治体の首長選に肩入れするなど異例中の異例というものであろう。政財界の異常な癒着を大分県民は異常とは感じ得なかったのであろうか。

 莫大な資金をかけ多大な優遇措置を与えて誘致したキャノンの関連企業は今次の金融危機に際して逸早く非正規社員の契約解除を断行した。「キャノン」誘致に県民の血税が何十億も使われ、とどのつまりは「はい、首ですよ」では余りにも酷いと言わざるを得ない。大分県、キャノン、鹿島、そして「口利きや」が四つ巴で織り成した「裏金&脱税事件」、裏金の使途についても徹底したの真相究明を東京地検特捜部に切に望みたい。

<参照>
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007unity/ooita/20070220/20070220_001.shtml
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/76601