hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

何時まで続く原油高騰の「怪」

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    <註>上記データーhttp://www.fuji-ft.co.jp/chart/0n-genyu/index.htm


 昨今の原油価格の異常高値(直近1バーレル≒120ドル)はどう考えても腑に落ちないことばかりである。高値の原因については大方言い尽くされているのであろうが「危機感」といったものは少しも感じられないのは如何したことであろうか。否寧ろ原油価格を更に高値へ誘導したいとする政治的思惑さえ感じざるを得ない。

 何故にかかる奇怪な見えない魔法のような力が世界を支配しているのであろうか。以下愚生の戯言的推論を記させて頂きたい。賢明なる諸碩学者のご批判ご叱責を賜れば幸甚である。

 ^貳姪原因
  イ.開発途上国に於けるエネルギー消費の拡大
  ロ。OPECの増産見送り。
  ハ.長期的には高値傾向で推移。
  ニ.投機的巨大マネーの流入

 愚生の推論的原因
  ⅰ.米欧露日等先進8ケ国の政策合意による高値黙認。
    欧米の「サブプライム」による未曾有の損失の拡大を相対的に圧縮する効果が見込まれること。    中国の膨大な外貨準備高(1億6000万ドルとも謂われる)を減らす効果が期待されること。    日本の長期デフレ経済からの脱却の起爆剤にしたい。(国内的には道路特定財源として暫定税率    を維持すれば価格が高騰すれば自動的に税収が増える=何と姑息な事か)
  ⅱ.投機マネーの産みの親はまだ投機マネーが可愛い?。
    巨大化した投機マネーの想定外の破壊力を充分計測できない為か規制のかけようが無いのではな    いのか。
  ⅲ.原油備蓄を放出する時期ではない。
    先進各国は数か月分の消費量に相当する備蓄を擁しているが投機マネーと戦う意思が無いので     「備蓄」放出の声さえ上げないのが実情ではあるまいか。
  ⅳ.ガソリン消費の抑制につながりひいてはCO2の削減効果が期待できると言うのは詭弁
    一時的には消費量は減少するであろうけれどもガソリンは車社会にあっては必需品である為その    他の条件を不変とすれば漸次消費量は現状の水準に回復すものと推測されること。

 1磴里△函
  最近日本のガソリン価格は諸外国に比べまだまだ割安などとした評論も聴くが要は国内的にどの程度  までのインフレを是認出来るかである。以前長期デフレを克服する為にインフレ誘導が物議されかけ  たが頓挫した経緯を忘却してはならない。安易なインフレ誘導策は厳に慎むべきものと思料されるが  問題はドルを機軸通貨とした世界経済の枠組みをこれからも世界が容認して行くか否かである。アメ  リカが世界中から大借金をして3億国民が大浪費をしてくれたお陰で中国も日本も新興国アメリカ  へ輸出することによって潤って来た。ここから脱却することが出来るかどうかである。これからは自  国の丈にあった経済が各国に求められているのではあるまいか。その鍵は謂うまでも無く「内需」と  「外需」の均衡的発展経済の再生である。外需依存の経済が何を齎して来たかはここ5~6年の日本  経済を正視すれば忽ち分かることではないのか。例えばT社が世界一になったとしてもT社のお客様  は殆どが外国人なのだ。今後各国は市場原理至上主義のクローバル化が齎す「負」の部分を率直に認  め合い自国内のお客様を増やす「内需」指向の経済政策を希求すべきではあるまいか。勿論使い捨て  の大量消費と決別し資源のリサイクルや風力とか太陽光とか地熱等自然エネルギーの活用に叡智を尽  して取り組まねばならないことは言うまでもない。