hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

子どもの自殺とモンスターペアレント対策の効果?

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 東京都と大阪市教育委員会が奇しくもこの程「子どもの自殺と親からの苦情」対応策を纏めた小冊子を配布又は公表したと言う。果たしてどれ程の効果があるかは別にしてもつと早目の対応は出来なかったものか。

 都教委は児童生徒の自殺を未然に防ぐための対応策を纏めた冊子を作製し都内公立校の全職員に配布すると言う。それによると自殺につながるサインについて「突然の家出」「体重減少」「不自然なほど明るく振舞う」など挙げサインを察知した場合の好ましい言葉のかけ方として「何か困っていることがあるのかな」「本当にたいへんだったね」などを示し「受容と共感」を原則とする点を強調。「大丈夫だよ、考え過ぎじゃない」などの安易な励ましでは逆に「分かってもらえない」と子供を追い込む危険性を指摘しているとのこと。

 大阪市教委は小中校の教員用にマニュアル「要望・苦情等対応の手引きー保護者といい関係を築くために」を公表。親からの苦情などを無理難題と受け止めず前向きな提案と考えることとした上で具体例として「子どもが先生が嫌いだから学校に行きたくないと言っている」とか「子供が授業中に落書きをするのは教師の授業が面白くないからだ」等を挙げ、更に子供同士のトラブルに関連して「後遺症が出たら学校が一生補償してほしい」等と理不尽な要望まで列挙、特に「訴訟に発展しそうな場合は専門家の助言を受けて対応する」ようと留意を求めているとのこと。

 かかる「マニュアル」まで用意しなければならないような小中公立校の異常事態は如何にして齎されたのであろうか。現象的には子どもの不自然な大人化と親の未成熟の恒常化が指摘されなければならないであろうが思うに戦後の亡国的且つ急激なアメリカン民主主義の強制にその遠因を求めざるを得ない。連合国軍総司令官マッカーサーは敗戦当時の日本を指して「12歳の少年である」といったそうであるが彼らが植えつけた民主主義は皮肉にも結果的に日本国民を半永久的に12歳に押し止めいるのではなかろうか。

 そろそろ親も子も「お面」を外して喜怒哀楽の人間的生活に復帰しては如何でありましょうや。