hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

「浮いて、待て」

 
今から20年余も前の私的体験ですが今頃の季節になると思い出すことがある。
 
その年も月遅れの盆休みに一人で片瀬海岸へ海水浴に行った。
 
時間は午後3時も過ぎたころだったと思うがヒト泳ぎして帰ろうと思いほんの僅か沖の方へ泳ぎ
 
Uターンして砂浜に戻ろうと砂浜に向かって泳いだが泳いでも泳いでも砂浜に戻れない。
 
遂には何度も何度も波を被りガブガブと水を飲み息までが苦しくなっていた。
 
その時、頭に浮かんだのは「このままだと溺れる」、小休止しなければ・・・・・・
 
背泳ぎ態勢を取り只身体を海水に浮かせて体力の回復を待った。
 
呼吸が整ったところで砂浜に向かって泳ぎ足で立てる位置に迄辿り着いた。
 
慣れた海岸でも季節が少しでもずれれば引き潮の有り様が随分と違う様だ
 
特に「離岸流」なども起きることもあるようだから十分注意しなければならないことを
 
大袈裟に言えば体験的に認識した「死の淵からの生還」だった。
 
それ以降沖に向かっては泳がなくなった。砂浜と平行に泳ぐようになった。
 
「浮いて待て」は水難事故に遭っても生還する為の基本の基本だと思っている。
 
これから海水浴を予定されている方は「浮いて待て」の基本の前に
 
①監視員のいないところでは泳がないこと。
 
②一人では海水浴には行かないこと。
 
を厳守されることを切望する次第。