hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

奇蹟のピアニスト辻井伸行氏の会見記事に感動。

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 米・テキサスで7日(現地時間)行われた「第13回ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で全盲の日本人ピアニスト辻井伸行氏(上野学園大学3年20才)がショパンのピアノ協奏曲第1番、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番など極めて難易度の高い楽曲に挑み、見事優勝した。このコンクールは1962年から4年毎に開催されている世界最高峰のピアノコンクールのひとつだそうだ。

 辻井氏は非常に発達した聴覚と両親の支えもあり幼少期から数々のピアノコンクールで活躍。10歳で作曲家三枝成彰氏(66)のコンサートでデビュー、その後著名なオーケストラとも共演、今回のコンクールの創設者であるクライバーン氏も過去に辻井氏の演奏を直に聞き「奇跡」と称賛していたと言う。

 この辻井氏の快挙に多くの国民がどれ程励まされたか知る由もないが氏の記者会見の報道に接して小生も大いに感激した1人である。会見で「ここまで来れたのは両親のサポートのお陰なので本当に感謝しています。親孝行のために早く自立してよいお嫁さんを見つけて安心させたい」と述べ「一日だけ目が見える日があつたら一番見たいのは両親の顔、だけど今は心の目で見ているので満足しています」と話したと言う。

 まるで「聖人」の言葉を聞いているような錯覚さえ覚えずには居られなかったのは強ち小生だけであろうか。今時、20歳の若者の口から両親への感謝や親孝行のために早く自立して結婚したい等の言葉が語られるとは想像だにしなかったところだ。次いで「一日だけ目が見える日があつたら一番見たいのは両親の顔、だけど今は心の目で見ているので満足しています」との行である。この辻井氏の言葉には願望を超克した「知足」の哲理を感ぜずには居られない。今日、日本の社会が渇望している正に「神の声」のように小生には感じられてならない。若きピアニスト辻井伸行氏にこの度の優勝のお祝いを心から申し上げたい。

<参照>
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090608-00000025-bark-musi