hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

「性教育の暴走」が国を滅ぼす!

イメージ 1

3年前小泉総理時代に国会で山谷えり子参議院議員が質問に立ち小学校児童に対するセックス人形まで使った過激な公教育における「性教育」の実態の一端tが明らかにされたことがあったが最近「性教育の暴走」(桜井裕子著 扶桑社刊)というタイトルの本を読んでその過激さというかその過酷さに絶句してしまった。平成4年(同11年文科省「学校に於ける性教育の考え方、教え方」配布)から「ゆとり教育」の総合学習の中で実施されて来たというからこの過激な性教育のシャワーを強制的に浴びせられた被害者たちはその後どの様に成長したのであろうか。当時6歳だった児童も今年22歳の青年になる勘定だ。

 ここで同書の内容に少し触れて見たい。この過激な「性教育」は市区町村によつては幼稚園児から対象に行われ教材もそれ用に作成された絵本やマンガや紙芝居と多種多様にわたると言うから驚きである。先ず児童にビジュアルな絵やイラストや写真などを見せながら男子も女子も同じであることから教えるそうな。 恐ろしいほどのジェンダー教育(男らしさ女らしさの否定を含む)は紙芝居「ちんちんのはなし」から始まる。「ちんちんってみんな知っているよね。あれ女の子にはないの。・・・女の子にもおちんちんはあるんだ。・・・まず女の子、一番外側にあるのが、大陰唇、その次にあるのが小陰唇。その上に豆みたいな物があるのがクリトリス。その下の方に小さな穴があるでしょう。ここがおしっこが出るところ、尿道口といいます。尿道口の下にもう一つあるでしょう。ここが赤ちゃんが生まれてくるところ、膣口(ワギナ)といいます。あなた達もお母さんのワギナから出てきたのですよ。・・・・実は、クリトリスとペニスは同じなのです。女の子の小陰唇が男の子の包皮になるのです。それから女の子の大陰唇のところが、男の子の陰嚢なのです。」はぁ、そうなんですか?と感心してしまいそうだが。

 年端も行かない子供たちに男女の性器(外性器内性器を含む)の名称、「ペニス」だの「ヴァギナ」だの「膣」だの「クリトリス」だのを教えてどれ程の教育的意義があるのであろうか。更に驚く事にはほ乳類の馬や麒麟や鹿など数多くの動物の「交尾」の実写を夥しく集めた写真集や男女の性交の断面図(大きくなったペニスが膣に挿入されているイラスト)を見せて「人間もほかの動物とおなじように、受精のためには男性のペニスを女性の膣にいれて女性のからだに精子をおくりこみます。ただし人間の場合はこれを交尾とはいわず性交といいます。・・・人間は、動物のように子どもをつくるためだけでなく、おたがいの心とからだのふれあいや、その心地よさをもとめて性交をするのです。」そして低学年には斯く教えるのである「おかあさんの ちつへおとうさんの おちんちんを いれて せいしを しきゅうへはこぶ。たくさん たくさん せいしは とびだす。このことを えいごで せっくす というの。らんしとせいしは おかあさんの おなかのなかで ひとつになる。そしてしきゅうのなかで どんどんおおきくなつて あかちゃんになっていく。」或いは「お父さんは、せいしをお母さんにとどけます。せいしも らんしも ちいさくて とても弱いので からだの 外へ 出るとしんでしまいます。だからお父さんは、ペニスをお母さんのワギナにくっつけて せいしが外へ出ないようにして とどけます。」と。続けて「君たちは君たちのお父さんとお母さんがセックスして精子卵子が結合して生まれて来たのよ」。

 更に止めを刺すかのごとく「性交は愛を交し合うことで、二人にとってとてもあたたかく、親しい気持ちになる、ステキな営みです。男の人のペニスは勃起し、女の人もワギナから分泌液がぶんぴされます。ペニスをワギナへインサート(挿入)し、男性の性的な興奮が最高に高まると、精液がペニスからワギナの中へ放出されます(射精)。・・・性交は二人にとって、とても大切な、とっておきのコミュニケーションなのです」<中学生性教育副読本きらめく青春ー思春期を迎えて>。」「あなたが、いつ、だれと性交するかー。それは、あなた自身がしっかり考えて決めることです」「セックスは肌のふれあいを通してふたりの結びつきを深めあう、もっとも親密なコミュニケーションのひとつです 避妊etc「ペニスが勃起したら膣に挿入する前にコンドームをつける。射精後はコンドームの根もとをおさえてすぐにペニスをぬきとる」「男性にできる避妊:コンドームは避妊と性感染症を予防するのにもやくだちます。薬局スーパーなどで買えマス!!」「 女性にできる避妊:IUDー女性の子宮内に入れて受精卵を着装させないようにします。ピル錠剤の避妊薬ー指示どおりに服用すれば100%の避妊効果があります。ただし10代はさけた方がいいでしょう。女性の避妊薬等は産婦人科の受診が必要です。
このようにコンドームの使い方や避妊薬まで具体的に教え「セックス」を礼賛奨励するに止まらず「近親相姦」や「同性愛」にまで言及する「性教育」が小中学生に何故必要なのであろうか。これ等は教育ではなく正に「犯罪」そのものではないのか。

 好奇心旺盛な真っ白な記憶脳を持つ子どもたちの貴重なこの時期に「君たちは君たちのお父さんとお母さんがセックスして精子卵子が結合して生まれて来たのよ」それに「セックスってとっておきのコミュニケーションなのよ」など。と刷り込まれた児童生徒らは父母に対してどんな感情を抱くのであろうか。なぁ~んだ親たちがセックスしたから自分は生まれてきてたのかと子供たちが思った瞬間親子間に言いようの無い亀裂と断絶が子どもの心に焼きつく事を推測出来ないのであろうか。日本には欧米文化圏のような「キリスト教」は根付いておらず、故にそれまで子供たちにとつては「絶対的」存在だった「親」が崩壊することによって「親」を超える絶対、即ち「神」を持ち合わせてはいないのであり「救い」を求める先は皆無となるのである。

 文部科学省はかかる性教育が児童生徒に与えた闇の部分(親子間の心の断絶)をどのように把握しているのであろうか。文科省は「性教育を通うして子供たちの自尊感情を高める」(性教育の手引き)等と本当に考えているのであろうか。もしもそうだとしたら文科省は平成の「国賊」である。流石にと言うべきか多少の反省もあつてか来年度から学習指導要領が改訂される模様だが実施は2年乃至3年先になるらしい。兎にも角にも現行の「性教育」は即刻中止し、児童生徒の親をはじめ誰もが受け入れることが出来る新しい教材の開発がなされるまでの間「保健」の教科の中で教えれば十分足りるのではあるまいか。