hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

国の借金一人当たり653万円

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 財務省は25日、国債政府短期証券を合わせてた国の債務残高が今年3月末時点で834兆3786億円(国民一人当たり653万円)になつたことを明らかにした。昨年同期に比らべ約6.9兆円増で過去最高だそうだ。何故借金地獄に陥っているかと言えば歳入以上の歳出を余儀なくされて来たところにその元凶がある。謂うまでも無く財政の基本は「入るを計って出を制す」であるにも拘らず50兆円の歳入に対し80兆円の歳出予算を国民は「是」としているのである。国債費は既に20兆円を超えているのである。単年度のプライマリーバランスを零にする程度では追いつかないのである。次世代に過重な負担を掛けることは明白すぎるほど明白であるのに日本国政府は何故大鉈を振るえないのであろうか。

 世の中「年金問題」で大騒ぎになっているが本当はこちらの方が重大問題であるまいか。財政支出で3割を超えるものは医療費と人件費である。先ずは突出した支出を削減することが行政の責務ではないのか。民間では政府の後押しもあり想像を絶するほどのリストラが断行されたと言うのに公務員はリストラどころか象徴的に社保庁に見られる如く「親方日の丸」の役人天国謳歌していることが不思議でならない。

 参議院の選挙も近い事から選挙の「マニフェスト」やらで日本国の財政の建て直しについて確りしたビジョンを示してほしいものだ。例えば道州制の導入を具体化して国会議員、道府県議員を含め現行公務員定数を3~5割削減(例えば衆議院議員350名参議院議員100名)するとか医療費については一律3割負担(老人医療を含む)を求めるとか税制改革と併行して消費税を7~10%へ引き上げる等喫緊の課題にすべきではあるまいか。兎に角一番いけないのは無為無策の先送りである。

 <註>
 
 1.図上は 国及び地方の長期債務GDP比推移(国際比較)2005年の数字。各国とも、少子化や高齢化  という状況は、ほぼ同じなるもこの差はいったいどういうことか。これでは、日本の国債の格付け   が下がるのも当然。財政赤字という点では、日本は世界的にも最低となっている。

 2.図下は国及び地方の長期債務GDP比2005年(国際比較)
  各先進国の長期債務のGDP比の推移を表す。1999年には、長年財政が逼迫していたイタリアを抜い  て、群を抜いた数字となっている。

 
 <参照>            
 http://www.kh-web.org/fin/財政赤字リアルタイム時計)
 http://etude.math.hc.keio.ac.jp/~ken/fin/