hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

「赤ちゃんポスト」設置に思う。

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 今日(5月10日正午)から話題の「赤ちゃんポストこうのとりのゆりかご)」(熊本市慈恵病院)の運用が開始されたとのこと。産婦人科医のエキスパートがここまでやらざるを得ない実情とは察するに余りある。これから先の事態を思えば関係各位のご努力が一層求められる事にもなるであろうが。
 しかしである。子を養育できない親が「当たり前」化して来ているのではないかと考えると背筋が寒くなる。それもあってか日本国政府も「親学」なるものの必要性を声高に言い始めた。果たして「学問」で人は育つのであろうか。ならば高学歴の現代の青年男女は遍く子育ては既に所与のものとして身に付いていなければならないのではあるまいか。子育てを「howTo」的なものとしてはならないと思う。もつと根源的なところで捉えなおさなければならないのではあるまいか。「命」を親から子へ子から孫へと連ねて行く事が取りも直さず人間が「生きる」と言う事の本質ではあるまいか。
 アタマデッカチはもう止めにしょうではないか。何故って何万年もの間、人間は只管生活の「知恵」を親から子へ子から孫へと受け継ぎながら生きて来れたのだから。
 強いて言えばこの3~40年で壊してしまった3世代家族とかムラ社会とかに代わる仕組みをどう作り上げるかであろう。身近にあるところのコミュニーティセンターとか公民館とかを活用して子育てを終えた方々にボランティアをお願いして若い親たちへの助言が出来るような仕組みを早急に作るべきではあるまいか。
 たまたま香川県の「白鳥どうぶつ園」で親に子育てを放棄されたペンガルトラの赤チャンがフレンチブルドッグに育てられていると言うニュースを新聞で見た。人間はいつの間にか「犬畜生」にも置いてけぼりを食わされるようになってしまったのであろうか。にんげん諸兄弟姉妹殿もう少ししっかりしょうではありませんか。