hatuncle007’s diary

百年先の日本を考えよう

金融緩和の実態

アメリカの「FRB」の金融緩和政策に追随して日銀もこれまでの資産買い入れ基金を10兆円増額して80兆円とすることを先に決定していたが日銀の当座預金残高速報によれば過去最高の44兆2100億円を記録したと言う。
これは何を意味しているのだろうか。緩和されて余剰になった筈の資金が投資や貸付に回らず企業内に積み上げられていると云う証左ではないのか。
日本の企業内資金留保の総額ははこれらを含め240兆円にも上ると言われている。謂わばこれらは個人の「箪笥預金」と同類だ。これでは日銀が幾ら金融緩和をしても現下のデフレを克服することは出来ない。加えて円は更なる上昇基調にある。アメリカ追随の金融政策では日本経済の自力回生は不可能だ。
折しも自民党には安倍新総裁が誕生した。自民党には外国を「忖度」する政策とは決別し日本を救う国政を遂行して貰いたいものだ。

原発の再稼働を思う。

原発の再稼働

将来の原子力政策を開示することも無く電力不足が目前に迫っていると云うことを理由に「原発の再稼働」を決定した野田政権は世界にその無能さを如実に示すこととなったのではないか。8月には新エネルギー政策を示せるのであればその後に再稼働を云々するのが物の順序と云うもの。所謂再稼働のタイムリミットは大震災当時から分かっていたにも拘わらずこの体たらくは怠慢以外の何物でもない。火山列島地震大国日本が一千年周期の地殻変動期の只中にあるとすれば尚更である。原発の稼働を続ける限り原発事故リスクは無限大に広がる。電力の供給面に固執せず需要サイドにも点検の目を光らすべきではないのか。日本企業が国へ納める法人税は激減している。平たく言えば日本の企業は家電業界を筆頭に儲かる商売をしていないと云うことだ。中には操業すればするほど赤字が嵩む企業もある。これは護送船団方式の日本型産業モデルが既に世界で力を失った証左でもある。産業構造を旧態依然のまま日本列島を放射能塗れにしてまでして電気を供給しても企業の収益は上がらないし法人税の納付も増えない。若しも現下の総理が能ある政治家であるならば原発事故を機に日本の産業構造の再構築に心血を注ぎ「儲かる企業集団」の創成に「政治生命」をかけるべきではないのか。

愈々明日東京地裁で「小沢判決」

何とも不可解な検察審査会による小沢氏の強制起訴。
庶民の感覚を重視するとして導入された「裁判員制度」や「検察審査会」の権限強化を図るとして改正された「強制起訴制度」は誰が仕掛けたものかは知らぬがそのものの存廃を含め抜本的に見直されるべきである。先ず被選挙権者には年齢等条件が付されているにも拘わらず裁判員・審査会委員には何らの条件も付されていないのは法の精神に反しているだけでなく抽選選出が恣意的に実施されても国民は知る術もないのである。かかる中実績作りのみが着々と推し進められていることに日本的民主主義の危機感を抱かざるを得ない。

小沢氏の秘書裁判で示されたような「状況証拠」を根拠として判決が言い渡されるようなことがあるとすれば「法」と「証拠」に基づく客観的・普遍的判断から裁判官個人の恣意的判断に道を開くこととなり司法の公正、公平は著しく毀損されることとなると危惧している。やはり日本は滅びの途を辿っているのは確かなようだ。


参照
.汽鵐如舎萋2012.2.26.p.17
「法律に従って選んでいる」さらにここにきて本誌が一小沢裁判」の背景を探ると、検審員の中立性を揺るがしかねない疑惑が浮かんできた。「検察審査員候補者名簿管理システム」(以下、検審ソフト)というパソコンソフトがある。各地の検審は、選挙管理委員会が選挙人名簿を基に選んだ検審員候補予定者のデータを受け取ると資格を審査する。犯歴のある人などを省いた候補者から、無作為にくじ引き式で検審員と補充員を正式に選ぶソフ卜だ(本誌はその内部資料を大手した。検審ソフトは東証1部上場の「富士ソフト」(横浜市中区)が開発。最高裁事務総局が08年4月1日付で発注し、5カ月後の9月5日に導入された。

検審ソフトの開発に支払われたのは2499万円。開発管理支援と改修、保守を含めると、2011年3月末までの判明分だけで富士ソフトを含めた3社に計5890万5000円が支払われている。
約6000万円とは高額だが、ソフトに詳しい専門家は「安くて700万円どんなに高くても2000
万円以内」と分析する。それだけではない。データの″改ざん〃が可能なソフトだというのだ。
検審ソフトの実態に詳しい関係者が明かす。「このソフトで出来る候補者名簿は、予定者名簿ファイルを最高裁事務総局にいったん送り、帰ってきたデータを再びソフトに投入して作成されます。問題なのは予定者名簿に登録されていなくても、新たに別の候補者を直接入力することが可能な点です。候補者名簿のデータはチェックされないため、意図する人を潜り込ませることができるのです」候補者情報の更新は、不適格の理由を選んで承認しボタンを押すだけで可能なのだ。「当選させたい人以外にチェックを入れると消去される。くじ引きの結果は無作為とは程遠くなる」(前出・関係者) のが実情だという。

選定作業には、東京地検検事と東京地裁判事が立ち会うよつ定められている。ただ立会人が捺中するのは選定が終わった後のリストで、検審員から外れた人とその理由が分かる一帳簿は保存されていないようだ。検審員を選ぶ一連の作業では、民間業者への委託も多い。郵送による候補者ヘの通知、電話対応などだ。前出の関係者は、「選考過程での個人情報は厳重に秘置すべき。そうしなければ、委託業者が検審員のメンバーを類推することが可能で、意図的に特定の人を勝手に検審員に選ぶ余地もある一と指摘する。不正が可能な″穴だらけのソフト″で選ばれた検審員は、本当に市民の代表といえるのかこさらに、このソフトが国会議員を対象にした検審で使用されたのは小沢氏のケースが初めてだった。

東京第5検察審査会は20l0年9月14日、小沢氏について2度目の「起訴相当」と判断し、強制起訴に至った経緯も不自然に見える点がある。「起訴相当」と判断したのはなんと民主党代表選当日「議論が煮詰まった」との声が上がって議決に持ち込まれた。代表選で小沢氏の落選が決まる約30分前のことだ。小沢氏に近い民主党関係者が推測する。「代表選にぶつけた異例の議決は、検審事務局や最高裁事務総局が小沢氏起訴に導きやすい検客員を選んだ証左ではないか」前述のソフト導入の経緯を踏まえれば、そんな疑間も出てくるのはもつともだろう。
東京地裁管内の検審を統括する、事実上のトップである東京第1検察審査会の長瀬光信事務局長に「検審員の選出方法」「くじ引きソフトの疑問」などについて、本誌は確認取材を申し入れた。だが、選出の基本的な流れを説明した以外は「法律に従って選んでいる」と繰り返すだけだつた。ソフト選定の理由などを聞こうと食い下がると、 一方的に電話をたたき切った。公平・公正が最優先されるのが司法の原則だ。検審は国会の場で洗いざらい情報公開し、疑惑の払拭をはかるべきではないのか。

鎮魂

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心身が凍りついたあの日

2011.3.11から一年

亡くなられた方々のご冥福を改めてお祈り申し上げますと共に

被災された方々に心からお見舞い申し上げます



地震列島日本は地震津波或いは台風災害に何千年もの間晒されて来たに違いは無いのですが

先達たちは多くの犠牲を払いながらそれらの災難に耐え抜いてきました。

ですからこの度の未曽有の大震災からもきっと立ち直れるものと確信しています。

ただ過去の幾度かの三陸沖大地震津波の襲来時には影も形も無かった原子力発電所があったこと

に因る放射能汚染と云う甚大な2次災害が発生している点が気がかりでなりません。

科学万能主義は原子力を軍事は元より平和利用と称し発電にまで道を拓きましたが「核」の本質は

変らないのではないでしょうか。

2度あることは3度あると言われますが原爆で2回、この度の原発事故で3回目とは余りにも

酷すぎます。災害は忘れたころにやってくるとも言われます。火山列島日本は地震、火山、津波

に襲われても不思議ではありません。

1000年に一度とも言われる超巨大地震ですが地球は恐らく何百年何千年スパンの地殻変動

に突入しているのかも知れません。阪神淡路の大地震スマトラ沖の大地震津波もこうした

変動期の中で惹起されているとは言えないでしょうか。若し科学が万能であればかかる変動の解明

も即刻つけて貰いたいものです。

私たちの先祖はつい先ごろまで大自然を畏怖し八百万の神々や仏に縋り命を繋いで来ました。

先の大震災はこの国で生きる私たちに何か大きな警鐘を鳴らしている様に思えてなりません。

間もなく東日本大震災一周忌、「春の防災の日」に。

東日本大震災(2011.3.11)
思えば思う程、知れば知る程、考えれば考える程無性に腹立たしくなる。
何故にここまで日本の政治家や官僚たちは堕落してしまったのであろうか。中でも108名中死者68名、行方不明6名と言う未曽有の犠牲者を出してしまった石巻市大川小学校。その後の調査報道によると各学校毎の非常時避難マニュアルは常備されていなかったと言う。不審者侵入については文科省も指示していたらしいが地震大国日本で地震津波と云った自然災害について避難マニュアルさえ作成させていなかったとは言語道断。文科省の責任は極めて甚大と思料する。

福島の原発事故についても然りだが日本の政府官僚の質が著しく劣化して来ているとしか言いようがない。嘗て「稲村の火」が国会で話題にされたことがあったが何か活かされたのであろうか。

学校では事件事故がある度に「人の命」の大切さのお題目は教育関係者らの言の葉に載らないことは無い。馬の耳に念仏ではないが「命の大切さ」を百万回唱えても児童らの命を津波から守れない。児童たちの「命」を現実に守るのも学校の義務ではないのか。英語学習やゆとり教育に割く時間があるのならば予見不能な震災等の非常時に備え日常的に避難訓練を実施すべきではないのか。

間もなく3月11日が来る。ただ今は1000年周期の地球変動期の中にあるのかも知れない。このところ俄かに首都圏直下や東海、東南海沖巨大地震について俎上に乗せられる様になっては来たが鋭敏なる科学者たちにはこうしたトレンドに呼応した本格的調査研究を推進して欲しいものだ。原発が設置されている活断層については殊の外火急的に再調査を願いたい。

我々は大自然の脅威に驚異するだけでなく大自然を畏敬し共生する道を探求して行かねばならないのではあるまいか。せめて3月11日を「春の防災の日」として末永く受け継いで行きたいものである。

迎春 2012

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謹んで新年のご挨拶を申し上げます
昨年は未曾有の東日本大震災福島原発事故
見舞われ大変な一年でしたが今年は身の丈に
合った生活を原点とし甚大な犠牲や被害の桎梏
取り分けこころの枷から解き放される復興元年
となります様祈念致します
新春を迎え皆々様のご健康とご多幸を心より
お祈り申し上げます
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます
 平成24年 元旦

「犯す前に、これから犯すと云うか」

防衛省の田中聡沖縄防衛局長失言問題

居酒屋での記者との懇談で田中局長が標記の発言をしたとの報道がなされ防衛大臣は同局長を更迭する人事を発表した。

同局長と新聞記者らとの居酒屋での懇談(会)?で評価書の準備状況、提出期限などが話題になり同局長が同席した記者らに言ったと云うものだがこうしたことは多分日常茶飯と云うことか。ところで今回オフレコの懇談の場(?)での発言内容が何故報道されたのであろうか。

それはさて置きこのところの政治家や官僚らの「失言」は目に余る。失言と云うより寧ろ日本語での表現能力不足と云った方が正鵠を得ているのではあるまいか。

言うまでも無く言葉は伝えたいことを時には相手の心情をも慮って正確に伝える為のツールである。
前述の田中氏の弁明を新聞で読んでも釈然としない。日本語の言語表現力が乏しいのではなかろうか。高級官僚がこの程度ではこの先が思いやられる。小学校での英語教育に浮き足立つよりも母語としての日本語を確り教えることの方が遥かに大事のように思えるのだが如何であろうか。